「じゃあ、バイバイ」


優芽にバイバイと行ってから、あたしも帰ろうと席を立った。



「葵ちゃん」



「…な、何…」




長島くんがあたしの元に来て、警戒気味に返事をした。




周りにいる人は、もう少なくなっていて。




2、3人ぐらいしかもう残っていなかった。




「ちょっと、話をしない?」




「─…あ、あたし、翔が待ってるから行かなくちゃっ」



急いで走り出すと、腕を捕まれた。




ど、どうしよう……