はっ? 嘘だろ…… あいつら。 そこにいたのは、紛れもなく長島と葵に付きまとっていた、あいつだった。 オレが驚いている間にも2人の話が進んでいく。 「葵ちゃんが赤点見たいだから、オレはわざわざこの暑い日も学校に行ってんだよ」 「はやく、その葵ちゃんを自分のものにしてよ」 「でもさ、なかなかしぶとくて、落ちてくんねーの。 だから、今日はどうやって行こーかと思ってね」 そんな2人の会話を聞いていると、怒りで手が震えてきた。