年下の幼なじみ【完】



──…

────……



「あ、葵じゃーん。おはよ」


「あっ、紫帆。おはよ」



下駄箱で、偶然紫帆に会った。


「紫帆、昨日勉強やった?」


と、喋りながら靴を脱いで下駄箱を開けると


一枚の白い紙が二つに折り畳んで置いてあった。


「あれ?」


何これ?


「ん?葵、どうしたの?」


「何か紙が入っててさ」


「えっ、紙?」



「うん」と言って紙を取り出した。


「葵、ラブレター?」


「まさか、そんなわけないじゃん」


「じゃあ、開けてみなよ」


「あ、後でね。もうチャイムなるよ?」



そして、白い紙をポケットに閉まった。