「んん──っ」 ど、どうしよう そう考えてると、唇が離れた。 「どうした?まだ、足りなかった?」 「ばっ、ばか」 その言葉に、顔が熱くなってくるのが分かった。 「葵、可愛い」 な、何急にっ 「葵さぁ、何かされてない?」 あたしを、ベッドから起こしてくれたときに、翔が聞いてきた。 「何か?」 何かって、何のこと? 「あ、いや。何もないんだったらいいや」 「うん?」 何かって、何のことを言われてるか分からない。