年下の幼なじみ【完】



「どこが緊張してるの?普通じゃんっ」


「してるって」


緊張してるって、言ってるわりには、距離が近すぎだよ?



「ヤバいな、葵にキスしたくなった」



「え?──んっ」


そう言いながら、キスしてくる。



なんか、いつもとキスが違う。



息が出来ないっ




「ちょっ──」


息を吸おうと思って、口を開けると、生暖かいものが入ってきた。


「ん──っ」



く、苦しい。


苦しくなって、翔のワイシャツをギュッと握りしめると、


“ドサッ”


という音がして、あたしは、ベッドに倒されてしまった。