結局着いた場所は小樽で、今はブラブラと歩いている。

喧騒から離れたこの場所はとても時間がゆっくり流れていて。



自分が族の総長と忘れてしまう程。







「あ、ガラス館ってあれちゃうん?」


「本間やっ、行こ行こー!!!」


「ちょっ、待っ、」






走りながらガラス館を目指す紫織を必死に追いかけ、中に入る。

すると店内には当たり前だけどガラスで造られたものが沢山。




とりあえず見渡しながら恐る恐る歩き出した。







「なんか幻想的やね」


「割ったらあかんよー」


「子供ちゃうわ」






注意され、頬を少し膨らまして。




てかそんなん言われたら少し怖いし。








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