、のも束の間。







「ゆいさん何やってんですかー!!!!!」


「龍はーなーしーてー!!!」


「嫌っすよ!!!ゆいさんが離したら離します!!!」


「雄大くん!!!助けて!!!」


「頑張れー」


「…ジャージ伸びる」






龍は力ずくで私の胸下に腕を回し、引っ張る。

私は英寿くんの体にしがみついて。



雄大くんはヒラヒラと手を振るながら笑って見守り。

英寿くんはジャージの心配をしながら、げっそり。



ていうか、英寿くん以外酔っ払いやし。






「……龍」


「はい?!」


「今、何処触ってる?」


「え?……あ、」






私の言葉の意味が分かったのか、龍の顔は真っ赤に変わる。

他の皆は目を見開いていて。





勢い余って龍が掴んだ場所。

それは胸下じゃなくて、




胸。







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