「資料、資料っと……。」 部屋の端から端まで見渡す。 ホントに本だらけ……。 「んっと……あ。」 あった! 紙に書いてある資料の題名と一致した物を発見しました! だが、しかし。 一番上の段にあって背伸びしても届かない。 私、結構小さいし……しょうがないか。 しょうがないというか、悲しすぎる!! 佐伯くん背高いから取ってもらおうかな…。 でも……、 「…………。」 チラッと佐伯くんの方を見る。 やっぱり自分で頑張ってとろっと。 あんな弱々しい奴に頼んで、骨折られたら困るし…。