あからさまに落ち込んでいると、

「セ―ンパイ!

すっごくカッコよかったですよ!

プロみたいに動いてましたね!」


少し興奮気味の山田が声をかけてきた。


新谷さんといい、山田といい…

気ぃ使ってくれるなんて良い奴だな。


なんて干渉に浸ってると、


「深雪ちゃんスゲー………。

めっちゃドアップだ―。」


いつの間にか隣にいたらしい太一が前を見ながら呟いた。


確かにスゲー。

かなり近い距離から写真を撮られてる。


「OK!

まだちょっと顔がかたいけど、そこがいいね。

じゃ、次は女装の子来て―。」


ぷぷ!
女装の子だってさ!


「はは、女装の子って―!」


隣で男が……


いや、山田が笑う。