軽く微笑んでいるように見えるセンパイに、必死にうなずいた。


「あはは!

は、はい!!」


「…………………ふふ。」


だ・か・ら!!

何がそんなに面白いんですか?!


「……………やっぱ俺がS。」


そう言って、くすぐる手を止めてくれた。


「はぁー…。」


やっとまともに息ができるよ。


「………はあ、はあ…。

センパイがSってなんですか?」


そんなこと付き合いはじめた頃から知ってますけど…?


「…………俺S。


だから………山田はM。」



あー、そういうことか!!

役割分担の話ね。


「センパイおもしろいですね!

別にS同士のカップルでも良くないですか?」


「いや、山田は、M。」


そこは譲れないらしい。


「じゃあ今日から私がMになりますね。

これからはいっぱい甘えていきます!」