「ベッドでしょ?

ちゃんとお布団もきれいに敷いたよ。」



ハァ。




深雪が盛大なため息をつく。


「そんなことだろうと思ったわよ。


あんた、さっき新谷さんにもらったものちゃんと持ってる?」



さっき新谷さんにもらったナゾなもの。



「これのこと?」


「あんたまだ浴衣の袖のところに入れてたの?!

エロいからちゃんと出しときなさい…。」


そういって少し目をそらされた。


「エロいって…。

て言うかこれってなぁに?」


「何って!?え?!

……知らないの?」


目を見開いた深雪がせまってくる。

そんなに驚かれても知らないものは知らないよ─…。


「う、うん…。

そんなに有名なものなの?」