Iの漂流戦士





正義ははぁ……とため息をついて椅子にもたれ掛かる


『あータバコ吸いたい……』


誰も居ないのに思ってる事が口に出てしまった


正義は半年前に禁煙を初めて今も続いてる

だけど色んな事が煮詰まるとどうしてもタバコが恋しくなってしまう


正義はテストの採点を止め、机に置いてある本を手に取った



“漂流戦士”


あれから何度読み返した事か………。

漂流戦士の冒頭はこんな文章で始まっている



“俺はこの世界が嫌いだ”

それから幼少時代の話、家族の話、漂流した話へと続いてゆく

でもやっぱり最後の最後に書かれている文章が気になる


“この物語は事実を元にしたフィクションです”


どうしても正義にはこの話が高木功の実体験だと思えなかった


高木功といい、倉木といい、殺人鬼といいなんでこんなに謎だらけなんだと正義はまた頭を抱えていた



----その頃、掲示板では新たな速報が書き込まれていた



『速報!!次のターゲットは緑丘中学2年3組 宮田圭介』