Iの漂流戦士





----この後、倉木は何も語らなかった

正義は帰りの車の中で頭の中を整理していた


倉木がなぜあんな事を言い出したのか……

それはあの服装が真実を物語っている



倉木は正義に会う前にどこかに行っていた

高熱を出しても決して休まない倉木が学校を休んでまで、

そして倉木の話しの影にちらついた殺人鬼の存在


前から倉木と殺人鬼には何か繋がりがあるのではないかと思っていた


“法や警察が裁かないなら一体誰がそいつらを裁くんだと思う?”


“俺はな…そんな重荷を背負わせてしまったんだと思うと今も夜が眠れねーのよ。”


疑惑が確信へと変化していった

(倉木さん………)


正義は急いでハンドルを切り返し、自宅に向かっていた車を急いでUターンさせた



“殺人鬼”

この言葉をここ数日で何度口にしただろう

考えても分からないなら直接聞くまでだ


あの街に行けばまた会えるかもしれない


眠らない街“殿町”