『尚、目撃者の証言から殺人鬼02の服装が明らかになりました。紺色のセーラー服に赤いスカーフ。これらから分かるように殺人鬼02は01と同様未成年である事が分かりました』
このようなニュースが朝イチから何度もテレビから流れていた
『うちの女子の制服は紺色じゃないから安心ね』
そんな隣の教師の声に正義は反応しない
いつもなら『うちの生徒な訳がないでしょう』と反論する所だが、今の正義にはそんな余裕はなかった
目撃者により明らかになった殺人鬼02の正体
勿論それを証言したのは正義ではない
正義は昨夜起こった出来事を誰にも話していなかった
あの後、愛の手のメンバーと合流し突然消えた正義を倉木が叱ったのは言うまでもない
それからオフィスビル通りで殺人があったとパトカーや救急車が集まり、殿町は一時騒然となった
目撃者が居ないか聞き込みを始めた警察は、街を見回りをしていた愛の手にも行われた
この時正義は最大の嘘をつく
『何もわかりません』
教師として、大人としてどんな状況でも警察に報告しなければならないのに
ましてや殺人鬼の顔も見て会話をしたのはおそらく正義だけ
それなのに正義は本当の事を言えなかった
その罪悪感と殺人鬼02と会話をしたあの瞬間を思いだし、家に帰った後一睡もできなかった



