『…………功、人を恨みながら生きるなよ』
兄を反面教師だと思って学んでほしい
高木功には自分と同じ道を歩んでほしくないから
『それと、お母さんを大事にしろ。絶対に親不孝するなよ』
修は自分が出来なかった事を弟に託しているように見えた
『兄さんはやっぱりずるいなぁ。それじゃ俺は最後までこの世界で生きなきゃ駄目って事だね』
『…………功』
『でも兄さんの言う事はいつも正しかったから、俺は最後まで生きて兄さんが見たかったもの、見れなかったものを見てみる。』
これが高木功の出した答え
随分遠回りしてしまったけれど、やっと最後の最後で見つかった
『----------そしたら兄さん、またいつか会える?』
もしかしたら修も含めた殺人鬼達はあの世で罪を償わなければいけないのかもしれない
例え100人が罪じゃないと言ったとしても、この世界では彼らがした事を罪と呼ぶ
ここで生まれた以上、そのルールに従う。三人はその覚悟で消える事を選んだ
もし全てを償い、許される時が来たのなら………
『------------あぁ、必ずまた会おう』
そう言った瞬間、修の体がどんどん薄れていった
まるで水蒸気のように光へと吸い込まれていく。
修の顔はとても穏やかで、とても優しい顔をしていた
『--------------兄さんっ』
高木功が最後に呼び掛けると、修は笑顔で言った
『ありがとう』
空に光の粉が舞う。暫くそれを正義と高木功は見つめていた
もう修の姿はどこにもない
殺人鬼01 枝波修。
彼は残した者に大切な事を教えてこの世界から消えた
そして社会現象にまでなった殺人鬼達の物語は幕を閉じたのである-------------------------
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