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次の日、いつも通り朝が来た
結局昨夜、修は一歩も屋上から出なかった。勿論裁きは行われていない
しかし一馬は知っていた。これは一時的に過ぎないと
何か大きな事がない限り、修はまたそちら側を選んでしまうだろう
一馬は決意を固めてある場所に向かった。その途中でイチョウ通りにさしかかる
そこには最近屋上に居なかったナノハが居て、ナノハもまた悩んでいる様子だった
『ここに居たんですね。一人で出歩くと修さんが心配しますよ』
ナノハに胸の内は隠して気丈に振る舞った
『…………大丈夫だよ、修は今それどころじゃないでしょ?』
いつも周りを気にかけているのにその余裕がない。それほど修は悩みの中にいた
『ですね。………花咲いたんですか。良かったです』
一馬はそう言ってナノハの隣に座った。こんな時なのに少し癒されてしまう感覚が不思議だ
『ナノハさんは修さんが残ると言ったら残りますか?』
一馬は単刀直入に聞いた。きっと遠回しに聞いている時間はない
『………………分からない…』
修との別れが怖い訳じゃない。それを覚悟した上で過去と向き合うと決めた
でもそれは、その先に悲しい結末がないと思ったら
離れ離れになって、もう会えないとしても笑ってさよなら出来る。何故ならみんなの心が晴れやかだから
だけど修が残る選択をしたら、笑ってさよならなんて出来ない
『……………一馬はもう決めたんだね』
ナノハはあえて疑問で聞かなかった。仲間として同志として戦友としてずっと一緒に居たから分かる
『----------はい』
一馬の顔に迷いはない。寂しいけれどナノハに止める資格はなかった
笑って背中を押してあげたいけど、決意が固まってない今はそれが出来ない
でも一馬は誰かに背中を押されなくても進んでいける。そんな強さを持った人
ナノハはその強さが欲しくて、歩き去っていく一馬の背中をいつまででも見ていた



