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それから二日後。枝波修と高木功の兄弟報道は益々激化し、世間が忘れかけていた一年前の事件が再び注目を浴びるようになった
東和市岼根町には新聞記者などが訪れ、事件現場にもなった修が住んでいたアパートもすっかり有名となっていた
その原因はやっぱりベストセラーにもなり漂流戦士の作者、高木功の知名度にあった
元々謎の多い内容だけに人々はありもしない想像を書き立てる
現に週刊誌に書かれた内容は修と兄弟関係にあった事と殺された父親は高木功の実父という事だったのに、ここ数日の間にデタラメのような嘘も書かれるようになっていた
『ってかまじびっくりしたよね。あの事件けっこう大きなニュースだったもんね』
『つまり高木功は兄貴に父親を殺されたって事?』
『でも一緒には住んでなかったって。ほら名字も違うし高木功は浮気の末に出来た子なんだって』
『へぇ、じゃあ母親は未婚で高木功を産んだんだ。それならぶっちゃけこの報道いい迷惑じゃない?』
『確かに。血は繋がってても交流がなかったなら他人も同然だよ』
『いやいや、それが兄弟同士は頻繁に会ってたみたい』
『そうなの?なんかネットで実は高木功も父親殺し手伝ったとか書いてあったよ』
『まじ?そんな殺意湧かれる父親なにしたの?』
『だからあれだろ。酒飲みで女癖が悪くてその上無職。漂流戦士に書いてあったじゃん』
『でも考えてみれば本が出たのって事件があって間もなくだよね。なんか裏がありそう』
『父親は殺されて兄貴は人殺し。普通、本なんて書けないよな』
『それからすぐ殺人鬼が現れたんだよね?最初の頃、高木功が殺人鬼って噂あったよね。戦士って単語繋がりで』
『案外まじだったりして』



