Iの漂流戦士





【殿町 大通り】





『今日高いホテルでも泊まる?金ならあるし〜』


ロン毛の茶髪に無数のピアス、ラフなTシャツを着てジーンズを腰まで下げた男


『きゃははは。うちら今日はリッチだもんね!あいつ顔はブスだけど金だけは持ってたし!拓哉見る目あるね』


隣に居る女は男にピタリとくっつき手を握った


女もまた露出の多い服にミニスカートと男女共にだらしがない印象だ

男はポケットから財布を出して中の札束を取り出した


8枚の一万円札を手に持ち自慢気に二枚女に渡した



『これやるよ!お前新しい服欲しいとか言ってたじゃん?』


その言葉を聞いて女は男に抱きつき、野外にも関わらず熱いキスをしている


男女の容姿は明らかに未成年で、そこら辺にいる漂流少年少女達と変わらない


しかし8万という額はこの年齢では大きい金額

しかも男の財布にはまだお札が入っているようだ


真面目に働いてる様子もなければ、家が金持ちという訳でもなさそうだ


ビルが立ち並ぶ大通りの一本奥の道はラブホテルが並ぶ大人の世界

男女はそこへ向かう為イチャイチャしながら大通りを歩く


--------とその時。


ピューー…………ドン!!!!!!
……ピューー………ドドン!!


大きな音と共に夜空にいびつな花火が咲いた