『兄さん達を否定するつもりですか?』
高木功がギロリと正義を睨んだ
もし3人が本当に人を裁く為に蘇ったのなら、自ら終わらせた人生に縛られる事なんてない
本当にためらいもなく刃を下ろす殺人鬼だったら、正義もこんなに悩みはしなかった
冷酷な顔、悲しい顔、切ない顔、迷いの顔、嬉しい顔、笑った顔
今まで見てきた3人の顔は普通の子達と変わらない少年、少女の顔
“僕達は待っています。本物の戦士が現れるのを”
だけどいつだって心の中で抜け出せない苦しみと戦っていた
『------違う。人間なんだよ。例え肉体がなくても魂しかなくても感情がある人間なんだ』
後悔もする。涙も流す。心もちゃんと存在してる
正義は息をはきながら、高木功の肩を強く掴んだ
『3人は君の寂しさを埋める為にここに居るんじゃない』
“救うなんてそんな事俺がさせませんよ”
“兄さんはまた俺を置いて行くんでしょ?……またこの世界に俺を独りにするんでしょ?”
“……分からない。兄さん達が大切なら、苦しくても一緒に居る事を選ぶべきだ”
“ナノハちゃん。俺の事が好きならずっとここに居てよ”



