高木功の事は今だによく掴めないし、何を考えているのか分からない
だけど彼が見ているのは、いつだってこの世に存在するはずのない3人の姿
『------俺が?だったら俺の事も救いたいとか?あまり欲張るといつか身を滅ぼしますよ』
高木功は正義をあざ笑うように鼻で笑った
『それに俺の幸せは兄さん達とこれからも居続ける事ですから。それをあなたは奪おうとしてる。言ってる事矛盾してませんか?』
修達が居ない未来なんて考えられない
この世界の為にも自分の為にも絶対に失う訳にはいかなかった
それを聞いた正義はバッサリと核心を衝(つ)く
『だから君は過去に縛られてるって言ってるんだ』
大切な人を失いたくない気持ち、まして高木功は一度それを経験してしまっている
再び現れた兄に執着するのは当然だし、独りになりたくないのも当然の事
だけど---------
『修君、ナノハちゃん、一馬君は死んでる。この世界に居てはいけない存在なんだよ』
この世に強い恨みを持った3人は確かに今、目に見えるし話す事も出来る
でも自ら命を断った事実は消える事はない



