Iの漂流戦士








『この写メ、明日みんなに送ろうと思って。明日から外歩けないね?一馬くん』


-----大丈夫。もう関係ない




『あ、でも外歩かなくてもいいんだっけ?だって一馬くんは逃げるんだもんね』


斉藤の意味深な言葉に、周りの人間がクスクスと笑いはじめる


『……………?』


訳が分からない状況に、一馬はただ困惑していた




『あれ?まだ分かんないかなぁ?一馬くん。いや、Zくん?』



-------ドクンッ
-----------ドクン



“Z”

どうして掲示板で使っている名前を斉藤が知ってるのだろう?


誰でも見れるサイトだから、たまたま斉藤が見ていたとか?





『こっち来いよ。佐久間』


その名前を聞いた瞬間、血の気が引いていくのを感じた


一馬に近付いてきたのは斉藤といつも一緒に居る仲間の一人



『こいつ佐久間って言うんだけど、聞き覚えない?』


答えを知った上で、斉藤はわざと一馬に問いかけた



『こいつがたまたまやってる掲示板にZって言う奴が来てさ。なんかいじめられてるらしいんだよね』



------ドクンッ



『そいつさ簡単に信じて、学校にまでパソコン持ってきてんだよ?キモくない?』



------ドクン…ドクン……



『もう返信来る度にみんなで爆笑。お前に味方なんて居る訳ないじゃん』



崩れる

崩れる

崩れる



一馬の保っていた精神が一瞬で崩れていった