Iの漂流戦士





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------カチカチ……



誰も居なくなった体育館裏で一馬はパソコンを開いた



「サクマさん居ますか?」


無意識に打ち込み、サクマの返信を待った



『居ますよ。Zさん。どうしたんですか?』


その時、ポロポロと画面に涙が溢れた


負けたくない。こんな理不尽な事に負けられない


そう強く思っていたけど、もう限界だ


誰も助けてくれないなら自分で自分を守るしかない




「僕も逃げたいです」


そう打ち込んだ後、深く深呼吸をした


誰に何を言われてもどう思われても、自分を守れないプライドなんて捨ててやる

この状況を両親に打ち明けて、地獄から抜け出すんだ



『大丈夫です。誰も居なくなっても俺が居ます。俺はZさんの味方ですから』


直接繋がりはなくても、確かにここに自分を見てくれる人が居る




「サクマさん、有り難う」


そう書き込んだ後、静かにパソコンを閉じた



この苦しみ、悲しみは今日で終わる。


いじめられてるなんて言ったら母はどんな顔をするだろうか?


怖いけれど、いじめの恐怖に比べたらなんて事はない