逃げるなんて今まで考えた事なかった
学校から、あの空間から逃げられたらどんなに楽だろうか?
しかし、決断する前に朝はやって来る。一馬は今日もあの空間へと向かうのだ
『一馬くーん。あーそぼ』
昇降口で斉藤に呼び止められ、そのまま体育館裏へ
そこには10人近くの人が居て、中には女子生徒も居た
こんな大人数に殴られたら自分は死んでしまう。そう思ったけど斉藤は別の行動をとった
『脱いで?』
『………え?』
『服だよ。全裸になってそこに立てよ』
言っている意味がよく分からない。周りの人間はそれをニヤニヤしながら見てるだけ
『おい、やれ』
斉藤がそう合図すると、複数の男子に一馬は腕を押さえられた
『………や、やめてよ』
必死に抵抗したけど、一人の力でどうにかなる訳がない
『ぷっ、やめてよだって。超ウケるんですけど』
『毎日殴ったアザがどうなってるか見せろよ』
『写メとってみんなに一斉送信しようぜ』
-----ドクンッドクン
一馬の目にうつるのは人間の顔をした悪魔
『……や、やめて。お願いだから』
一馬が斉藤を見つめるが、それは呆気なく砕け散る
『は?やめる訳ねーじゃん。馬鹿』
そして一馬は制服を無理矢理脱がされ、全裸にさせられた
そこで浴びせられる笑い声とフラッシュの嵐
心が壊れる音がした



