Iの漂流戦士





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ざわざわと騒がしい教室。落ち着かない生徒の中に浮いている一馬の存在


今日は朝のホームルームを使って席替えが行われる


楽しい席替えは一馬にとって早く終わって欲しいイベントだった



『席はくじ引きで決めるから。後から席の変更はナシだからな』


担任は番号の書かれた箱を教壇の上に置いた



次々席順が決まる中、一馬の番がやって来た。一馬が引いたのは窓際の一番後ろの席



『げ、一番後ろ取られたし。最悪』


『チビは一番前引けよ。空気読め』


そんなブーイングが平気で聞こえてくるのに、担任は何も言わない


薄々気づいていたけど、いじめを見て見ぬふりをしてるのは教師も同じだった



『げ、隣かよ。最悪。陰気臭いの移りそうだし』


一馬の隣の女子が露骨に嫌そうな顔を見せる


この学校に味方なんていない


一馬が標的になっていれば自分は安全だし、なんて心の声が聞こえる気がする



一馬は窓から見える青空を黙って見つめていた


青々と綺麗な空なのに、一馬には全て灰色に見える