最初は本当にただからかわれてるだけなんだって思った
中学生になれば乱暴な人も居るし、気の合わない人だっている。でもこれは……
『どうして僕なの?別に僕は何もしてな……』
言葉の続きを言おうとした時、グイッと制服の襟を掴まれた
『僕、僕ってキモいんだよ。そうゆう女々しい所が気にくわない』
『…………』
『それに理由なんてねーよ。こんなのただの暇潰しじゃん?お前がいじめやすいオーラ出してんのが悪いんだよ』
理不尽な世界。不条理な世界
それが通用する学校という名の世界
今までそうじゃないと勝手に言い聞かせていたけれど、一馬はこの日気付いた
自分はいじめのターゲットにされていると
財布がないと知ると、斉藤達はぞろぞろと教室を出て行った
『言う事聞いてれば別に怖い事はしねーよ?いじめの度合いはお前次第だから』
そう一馬に言い残して
-----ドクン、ドクン
不安定な板の上に居るように頭がクラクラした
なんで?どうして?なんて考えても答えなんてない
だって、特別な理由がなくても人は人を簡単に傷つけられるのだから



