Iの漂流戦士







修はその後、一馬を屋上に残して姿を消した

音も風もない空間で一馬は静かにパソコンを開いた


---------カチッカチッといつものようにキーボードを叩くと、画面はあるサイトへ


それは一馬が管理人をしている殺人鬼について語る掲示板


たくさんの書き込みを見ながら、一馬は苦い顔をした




『ねぇ、最近殺人鬼現れないね』

『ってかこの前予告したやつ、結局01やらなかったんだろ?そんな事今までなかったよな』

『誰か今日のニュース見た人居る?』

『見てないけど何?』

『いじめられて自殺したってゆーやつじゃない?』

『あー見た見た。なんか最近また多いよね』

『殺人鬼が現れないからだろ』

『なんで?警察に捕まったのかな』

『それはないだろ。テレビでも報道してないし』

『殺人さーん。出番ですよーー!』

『みんなでデモやっちゃう?戦士復活的な?』

『いいね!呼び掛けたらかなりの人数集まるよ』



そんな書き込みを見た後に、一馬はパソコンを乱暴に閉じた



社会現象にもなった殺人鬼を世に知らしめたのは勿論自分達で、

なのに今はそれが正しかったのかさえわからない


どれだけの人を裁いても、一馬の気持ちは晴れる事はなかった



『……僕はやっぱり臆病者ですよ。修さん…』


誰も居ない屋上で一馬は唇を噛み締めた


-----全ての始まりはあの日


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