Iの漂流戦士





【殿町 ターミナル入り口】



『すいません!遅くなりました』

正義はもう集まっている愛の手メンバーの元に走って駆け寄った


『遅いぞ。道混んでたのか?』

倉木は腕組みをしながら、ため息をついた


『いえ…なかなか24時間やってるパーキングが見当たらなくて…』


街を見回りする時間の制限は決まっていない


すぐに帰れる場合もあれば、何らかのトラブルに巻き込まれ朝になる事もある


その為、車を駐車する際には24時間やっているパーキングを利用しなくてはならない


今日集まった愛の手メンバーは14人で、二人一組になり街を徘徊する決まりだ


『じゃぁ、俺らは大通りから回りますんで』

『私達は向こうから行きます』


続々とペアを組んで夜の街へと消えていく

正義は倉木とペアになり、腕には蛍光緑のワッペンが付けられていた


これは愛の手メンバーの印で見回りする際には付ける義務になっている



『俺らは駅前に行くか』


倉木がそう言って歩き出そうとしたが、それを正義が止めた


『さっき車で駅前通りましたけど、すでに警察が何人か居ましたよ?』


先ほどパーキングを探す際に、少しだけ街の様子も目に入っていた


正義と倉木は相談して商店街に行く事に決めた

商店街の店は全て閉店している時間帯だが、シャッターの閉まった店前で座りこんでる若者が沢山居るからだった