Iの漂流戦士







確かに今度こそ捕まったら言い訳は出来ないし、担任の倉木も居るかもしれない


案の定、商店街の入り口には早速大人達が居て漂流している子供に声をかけていた


飲酒している人が居れば注意して、タバコは取り上げる


そして大人達はみんな同じ事を口にする


家は?家族は?学校は?


家に帰れないのも

家族に話せないもの

学校に行けないのも

みんな必ず理由がある


--------------------それなのに。




“あいつらは誰かの為とか言って結局自分の為に活動してんだよ。俺達みたいなガキを更生(こうせい)させて優越感に浸りたいだけ”



『ほら修、行くぞ』


立ち尽くしている修に戸ヶ崎が背中を押した




『………うん』


修はモヤモヤした気持ちの中、歩き去ろうとした


その時丁度、大人達の群れに倉木を見つけた




-------------倉木も同じなのだろうか?


その答えは今の修には分からない



ただ今は捕まる訳にはいかない



例え倉木がいい人だったとしても


胸の奥に溜まっている事を、誰かに話そうとする自分が

どこにも居ないのだから