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【殿町 商店街通り】
日が暮れ始め頃、修は再びこの場所に居た
ポケットには数枚のお札と小銭
あの後、家を出る際にテーブルの上にあった1万円札をとっさに握りしめていた
もしかしたら昨日あの女が置いていったお金かもしれない
絶対にお金は貰わないと決めていた修だったが、あの家に居るよりはいい
だってあんな頭のおかしい奴らと一緒に居たら、自分までおかしくなりそうで
それに、自分にはもうこの街しか居場所がないような気さえしていた
『------------------修!!』
そんな事を考えていると、人混みの中で声が聞こえた。振り向くとそこには戸ヶ崎の姿
『お前昨日大丈夫だったか?あいつらに捕まったんだろ?』
あいつらとは勿論ボランティア団体“愛の手”の事
『………うん。大丈夫』
まさかその中に担任が居たなんて誰も想像しないだろう
『そっか。良かった。あいつら偽善者の集まりだから今度は上手く逃げろよな?』
戸ヶ崎の服装は昨日と同じで本当に家には帰ってないようだ
手には今日の晩御飯なのかコンビニで買った弁当と缶チューハイが入っていた



