Iの漂流戦士





【国道バイパス 車内】



正義は富江女子校から車を走らせ、また別の場所へと移動していた



修が住んでいた東和市

ナノハが通っていた富江女子校


謎に包まれていた殺人鬼達の過去がもうすぐ明らかになろうとしている



“1年前にいじめで自殺した生徒の幽霊が出たらしいんです”



先ほど女子生徒が言っていた言葉を思いだし、ハンドルをギュッと強く握った



-いじめ-

それはいたちごっこのように、追いかけても追いかけても無くならない


いつの時代も必ず存在する社会問題



ナノハが自ら命を絶った理由が本当にいじめだったのなら

それはどれほど苦しいものだったのだろうか



正義の目に映るナノハはいつも笑顔で明るくて、

たまに殺人鬼だと忘れてしまう程に



だけどナノハは紛れもない殺人鬼02で

この世界に存在するはずのない命なき者


それが戦士として世間に認知され始めてる殺人鬼の正体


悲しい哀しい彼らの正体




正義は込み上げてくるものを押さえられず、車を路肩(ろかた)に停車させた


『…………ッ……』


覚悟はしていた

でもやっぱりそれは辛すぎる現実だった


-----と、その時


ブーブーブーと正義の携帯がバイブした