Iの漂流戦士






『修さんの悔いは倉木さん、あなたです』


修の過去、そして殺人鬼になった理由

どれも重要な事だけど、修にとって一番の悔いは倉木を巻き込んでしまった事


父親を殺したのも、命を絶ったのも、殺人鬼になったのも

全部修自身で決めた事なのに、倉木は自分のせいにしている


何もかも犠牲にして、一生償うつもりでいる

そんな負い目を感じさせてしまった事を修は後悔していた



『……もう一度言います。修さんはあなたを恨んでなんかいない』


倉木はその言葉を聞いて、ゆっくりと顔を上げた

その顔を見て、一馬はニコリと笑った



『修さんの願いはあなたが前に進む事。止まってしまった1年前のあの日から』


修の願い、修の気持ち


悔い続けている倉木を置いて、行くべき場所へ行ける訳がない




倉木は何度も何度も一馬の言葉を繰り返していた


“前に進む”


考えても分からなかった修を救う方法が

こんなにも近くにあった



それは倉木にとって難しい事なのかもしれない


でもみんな変わろうとしている


修もナノハも一馬も

もがきながら過去と向き合おうとしている


倉木は大きく息を吸い、決意を固めた



責める事より許す事を


それが修の願いなら-----