正義と高木功は車内に場所を移した
一つは塾の時間が迫っているという理由
もう一つは公共の場で話す事ではないと高木功が言ったからだった
正義は『駅まででいいです』と言う高木功に従い、駅まで車を走らせていた
車内では少しだけ重たい空気が流れている
正義はエサを目の前にして待ての命令をされてる犬のように、高木功が口を開くのを待った
『blood-staned
warriorというサイトがあります。家に帰ったらそれを見て下さい』
(blood-staned
warrior…………?)
高木功の英語の発音は外国人のように上手かった
そのおかげで英語教師である正義には上手く聞き取れる
だけどその言葉の意味にハンドルを握る手が自然と強くなった
『どうしました?サイト名を聞いて見る気がなくなりましたか?』
高木功は正義の顔色を読み取った
『まぁ…ね。出来ればそんなサイト見たくはないけど、残念ながら好奇心の方が上回ってるよ』
見たくはないけど見たい
正義は全てを知りたかった
『僕は正直な人は好きです。でも世の中には知らなくてもいい事もありますよ?本当に…いいんですか?』
正義はゴクンと唾を飲み深く頷いた
『パスワードは“LOYAlTY”あ、これだけは忠告しときます。見るだけで決して書き込まない事。教師のあなたには残酷かもしれないですけど』
“blood-staned
warrior”
血だらけの戦士
“LOYAlTY”
忠誠
ーー血だらけの戦士に忠誠を



