Iの漂流戦士





眠れないほど悩み、あの日の事を悔い続けてきた

家族とも別居し、この地に居続けた理由は全て修に対しての償い


殺人鬼になったのは自分のせいなのではないか

もっと歩み寄っていたら、修は今も生き続けていたのではないか


そう思えば思うほど、自分を許せない気持ちが強くなる


“先生のせいじゃない”


本当にそれが修の本心だったとしても、倉木は自分を責めずにはいられない


倉木は両手で顔を覆(おお)い、肩を震わせた



『……違う。あれは俺のせいで俺が修を……』


ポタポタと涙がグラウンドの土を濡らしてゆく


責めて、責めて、責め続けて欲しい

あの日の出来事を許していないのは倉木自身だった




『……倉木さん、修さんはそんな事望んでない。……望んでなんかいませんよ』


一馬は訴えるように同じ言葉を繰り返した


涙でうつ向く倉木は一馬の顔を見る事が出来ない


こんな倉木を見て修はどう思うだろう?

それを考えると一馬の胸が痛かった



『………倉木さん』


一馬は今日、倉木に会いに来た目的を果たそうとしていた


それは………………