Iの漂流戦士





それから正義はナノハと別れ、パトロールに戻ろうとしていた

商店街に戻る途中、何人もの未成年にすれ違った


何もかも忘れて楽しいそうな人やどこか寂しそうな人、

殿町はさまざまな人達を呼び寄せる

それは勿論、3人の殺人鬼達も


迷い、苦しみ、悩み

その見えない内側はきっと、殿町に集まる若者と一緒


ただ、それが重いか重くないかの違いだけ

始まりは些細な事だったはずなのに、

彼らは殺人鬼になるほど、世の中を憎んでしまった





『………星野さん』


『……?』


商店街まであと数メートル

突然背後で名前を呼ばれた


その声もまた聞き覚えがある声で

正義はゆっくりと振り向いた



『少し話せますか?』


その人物は真剣な顔をして、正義に問いかけた



『………一馬君』


正義にとって、一日の間に全員の殺人鬼と話しをするのは初めてだ


今まで見た事のないナノハや一馬の顔

その変化に、正義は少なからず気付き始めていた


『いいよ。話そう』

一馬の真剣な瞳に、正義は深く頷いた