ナノハと一馬が居るとも知らず、正義は再び修に問いかけた
それは数時間前に倉木に言ったあの言葉
『悔いている事があるならちゃんと倉木さんに言うべきだ。そうじゃないと一生相手には伝わらない』
正義が見てきた中で感じたのは倉木の修に対する罪悪感
そして修の中にも倉木という存在は大きい
『俺は…………』
修が何かを言おうとした時、屋上のドアが開いた
その人物を見て先に声を出したのは正義の方
『倉木さん………』
倉木は正義と別れた後、学校の周りを見回っていた
常に情報を得るために、携帯で掲示板をチェックしながら
そんな中、ある書き込みを発見する
“屋上に行け”
すぐに消えてしまった書き込みを倉木は見逃さなかった
『………修』
倉木と修は目が合い、暫く黙ったままだった
そして、倉木が今まで言えなかった事を口にした
『修、すまなかった。俺はお前を救ってあげられなかった。俺はお前を……』
倉木の目からはボロボロと涙が流れていた
灰色のコンクリートに大粒の滴が落ちる
そんな倉木を見て、修は少しだけ本音を言った



