『………修君』
解決したというのに、正義の気持ちは晴れない
だって正義には果たさなきゃいけない決意がもう一つあるのだから
『……あんたはいい教師なんだな。生徒を見ればだいたい分かる』
仮面を取り鎌を消した修は本当にただの少年で、ただの男の子
一つだけ違うのは、01という殺人鬼のナンバーがある事だけ
『……それなら倉木さんはいい教師じゃなかったの?』
正義は今まで修と倉木について、深い所まで探らなかった
でもそれを聞かなければ、修の奥底は見えない
修は少し考えるように無言になった
その僅かな沈黙が正義にものすごく長く感じる
『いや、あの人はいい先生だったよ』
目を瞑り、染々と言う修を見て正義は込み上げるものを必死に我慢した
『……それなら倉木さんは君の苦しみに気付けなかったの?』
正義も岡吉の本音に気付けなかったように倉木もまた……
『……違う。俺が気付かせなかった』
修はそう言った後、先程の岡吉の言葉を思い出していた
“俺がちゃんと言わなかった。……言えなかった俺が悪いんだ”



