横川直輝が去った屋上で、岡吉は人が変わったように凛々しい顔つきになっていた
『……戦士さん、すいませんでした』
岡吉は修に向かって頭を下げた
『さっきも言った通り、これは俺に原因があったんです。だから今回は横川君に手は出さないで下さい』
堂々と言う岡吉は以前の岡吉ではなかった
ターゲットが居なくなったこの場所で、修が殺人鬼で居る意味はなくなった
『……いいのか?これを機に今度はいじめに発展するかもしれない。一人で居るのと、一人になるのは違うぞ』
修は殺人鬼だけど、救うと決めた相手には優しかった
『大丈夫です。そう望んだのは自分ですから。それに……』
『………』
『横川君はそんな人じゃありません。俺が一番分かってますから』
岡吉はニコリと笑った
それを聞いた修は大きな鎌を消し、ドアの方を指差した
『行け、お前にもう用はない』
岡吉は修に一礼をし、屋上から去った
それを見届けた後、修はゆっくりと仮面を外す
その顔はやっぱり寂しそうだった



