Iの漂流戦士






【同時刻 北徳春高校 屋上】





『岡吉。いつも何時の電車乗ってんの?明日から一緒に登校しようぜ』



横川はコンクリートの上に座り、あぐらをかいている


『いや…俺は基本車だからさ。電車は人が多くて苦手なんだ』


おどおどをしている岡吉は少し横川と距離を取っていた


『えー。みんなで喋ってればすぐに着くから大丈夫だよ』

そんな岡吉に、横川は全く気付いていないようだ



『……う、うち遠いし、それに学校は親の会社の通り道なんだ』


苦笑いを浮かべる岡吉は手をギュッと握りしめていた



『そうなの?じゃぁ、今日のカラオケは強制参加な。あ、それから来週のラーメン巡りも』


楽しそうに言う横川を見て、岡吉の手には汗がにじみ出ていた


岡吉はこのままではいけないと思い、勇気を出して声を出す



『……横川君。きょ、今日は塾があるんだ。あと来週も』


そう言うと横川はニコリと笑った


『塾なんて辞めちゃえよ!これからは俺達と遊びまくろーぜ』


その言葉で、岡吉は完全に飲み込まれてしまった