Iの漂流戦士







-------ガラッ

正義は勢いよく2年1組のドアを開けた



『あれ?先生どうしたの?』


まだ時間が早い為、教室には数人の生徒しか居ない



『……横川はまだ学校に来てないか?』


生徒達に怪しまれないように、平常心を保った


『さぁ、多分まだだと思うけど』


『………そうか。』


正義は少し考えた後、廊下に戻った

-------その時、



『おはよう先生!』


一人の女子生徒が登校してきた

その生徒は横川直輝と仲が良いグループの一人だった


正義はダメ元でもう一度、同じ言葉を言った



『横川学校に来てない?』

すると驚くべき答えが返ってきた



『あー居たよ?さっき屋上に向かって行った。岡吉と』


『!!!!』


(………横川と岡吉が?)


気付くと正義は屋上まで走っていた



岡吉は正義の目から見ても真面目で勉強熱心の生徒だ

確かに最近、横川のグループに居るのを見た事があった


正義の脳裏(のうり)に掲示板のあの書き込みが頭をよぎる


“それが悪意ではなく、善意だとしたら尚更嫌とは言えない”


正義の中で当てはまる事のなかった何かが、カチッと音を立てた