Iの漂流戦士






ナノハだけじゃない

最近、一馬や修の変化にも高木功は気付いていた


3人が殺人鬼になって半年、その間たくさんの人を殺し救ってきた

高木功はそんな3人を一番近くで見てきたからこそ、見抜いていた


最近の3人は迷っていると

前までは戦士として満ち溢れた毎日を送っていたのに

誰かを殺す事、それで誰かを救う事に迷っている

…そして時々どこか遠くを見るような瞳をする事


その遠くがどこなのか、高木功は知っている


それは過去


昔の自分を思いだし、終わったはずのあの頃の続きを探している


3人の心境に少しずつ変化を与えてるのは、間違いなく星野正義


正義の真っ直ぐな言葉や行動によって

修や一馬、そしてナノハは知らず知らずに考えるようになっていた


それは取り戻せない過去でも、
殺人鬼として存在し続けてる今じゃない



それは戦士としてじゃなく、

殺人鬼としてじゃなく、


一人の人間としての未来




『…私が人間らしい顔をしたら功は悲しい?』


そんなナノハの言葉に高木功は黙ってしまった


悲しい、そう即答してしまいたくなった

だってそれは別れが近づいてる証拠だから