Iの漂流戦士






その帰り道、高木功は後悔していた

それはあんな風に怒りを露(あらわ)にしてしまったからではない


後悔しているのは漂流戦士を書いた事

元々、書こうと思ったキッカケは修の手助けになると思ったから


戦士という名の殺人鬼となった修に高木功が出来る事


それは風化させない事だった


漂流戦士と殺人鬼

人間に傷つけられ、人間に助けられ、また人間に傷つけられる


そんなリンクした2つの社会現象は高木功が思っていた以上に注目されてしまった


そのせいで再び修に火の粉が飛び、傷つけてしまうかもしれない

一年前、新聞やニュースを駆け巡ったあの時のように----------
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『ねぇ、それってどうゆう意味?』


ナノハが先ほどの言葉に反応した



“俺にはナノハちゃんが“違う花”を見ているように見えるんだよね”


高木功は暫く考えた後、ナノハの顔をじっと見つめた


『……ナノハちゃん、最近変わったよ。少し前までそんな顔しなかった』


『……そんな顔ってどんな顔?』





『人間らしい顔』