正義は暫く倉木とは会っていない
あれから修とも接触して、殺人鬼達の秘密も知った
倉木がどれだけ知っているかは分からないけど、正義自身も倉木に会いたいと思っていた
(一時限目が始まる前に倉木さんに連絡してみよう)
そんな事を正義が思っている同時刻、北徳春高校の屋上に人影があった
少年は銀色の手すりをギュッと握りしめて、深刻な顔をしている
屋上からは登校してくる生徒や校門に居る教師達の姿が見えた
今日も1日が始まる、そんな光景に少年は目を瞑り何かを考えている様子
……とその時、少年の携帯が鳴る
【今どこ?学校着いてるならいつもの場所に集合な】
そんな何気ないメールに少年の顔が歪んだ
再び外の景色に目を向けた少年はある人物を見つめていた
それは校門で生徒指導をしている正義の姿
そして少年は息をはくように呟いた
『…………先生助けて』
---------いつからだろう。
学校という空間がいつの間にか
子供達の世界になったのは
勉強、友達、恋人
その繋がりがその小さな世界で、無数に複雑に絡み合ってる
嫌だ、やりたくない、止めて
その言葉は小さな世界の破壊を示す
そのぐらい脆(もろ)くて、安っぽくて、簡単な世界
その簡単な世界が子供達の全て



