“やり残し”
その言葉を聞いて、ナノハや一馬の脳裏(のうり)に浮かぶものがあった
しかし、今さら考えた所でどうにかなる訳ではない
やり残しなんてない満ち足りた人生だったならば、自分達はここに居ない
そんな人生だったなら…
自ら“死”を選ぶような事にはならなかっただろう
傷つき、傷つけられ、大切な人さえ出来なかった
いつか一馬と修が言っていた
“僕に兄弟は居ませんけど、もしあなたのような兄が居たら………って心底そう思いますよ”
“もしなんて言い出したらキリがねーよ。……でも今度お前の兄貴で生まれてくるのも悪くねーかもな”
-------そう。ここに居る全員が思っている
生きている時にこんな仲間に出会えていれば、と
もし一人でも側に居てくれる人が居たなら死なずに済んだのだろうか、と
修、ナノハ、一馬は同じ時間、同じ場所で同じ事を思っていた



