“愛で子供も作り、愛で育てたなら、必ずその愛は返ってくる”
親が子供も育てた分、子供は親の面倒を見るようになる
自分が注がれた愛の分だけ
『………顔を上げて下さい』
正義の耳に聞こえた小さな声
ゆっくりと顔を上げると新造の目に光るものが
新造の目線は妻の遺影だった
『………俺は妻に頼りっきりだったんです。だから隼人をどうやって育てていいのか分からなかった』
そう言うと胸の内を吐き出すように全てを打ち明けた
新造の妻が亡くなったのは隼人が小学3年生の頃
何もかも任せきりだった妻が亡くなり、新造は自分なりに隼人を育ててきた
何も分からない手探りな子育ては想像以上に大変で、新造は心身共に疲れきっていた
仕事をしなければ生活出来ない、家に帰れば隼人を育てなければならない
そんな中、新造はある女性に出会った
妻に少しだけ似ている女性は新造の唯一の癒しになっていた
ある日、その女性を自分の自宅に招き隼人に合わせた
すると最初は戸惑っていた隼人だが、母に似ている女性に心を許しているように見えた
それを見て新造は思った
やっぱり隼人には母親が必要だと
そして子供も育てるには女性の力が必要だと



