Iの漂流戦士





------すると、


『…ぷ、あはははははは』
新造の笑い声が部屋中に響いた


『しつけって言うのは親が子にするものですよ?しつけと暴力の違いも分からないのに良くボランティア団体なんてやってますね』



新造と正義がいい争ってる間、隼人は部屋に入って来なかった

それどころか今は姿さえ見えない


正義にとってはそれで良かった

大人の言い争いなど、子供が見るものではないから


正義は息を吐き、静かに言った



『しつけで人は死にたいと思いますか?』


すると、新造の笑い声が止まった



『死にたいと思わせる程傷付けた人間は立派な犯罪者です』


“俺はな人殺しなんて世界中にうじゃうじゃ居ると思うんだよ”


いつか言った倉木の言葉の意味がようやく分かった

しかし、正義は付け加える


『だからと言ってあなたに死んで償えとは言いません。だってあなたは子が居る父なんですから』



いつの時代もそうだった

親と子供は切っても切れない関係で、親子の絆は何よりも固い存在


時代は流れ、幼児虐待や育児放棄など親が子供も傷つける事件が増えても親を更正させ、子供も親元に返す

結局、子供は親の元で育てるのが一番いいとされてきた


しかし今はどうだろうか?

親と子供を引き離して、両方が解決するならそれでいいのではないか?


正義がここに向かう途中ずっと考えいた事