Iの漂流戦士





枝波修は倉木に見捨てられて殺人鬼になった


正義は突きつけられた現実を受け入れられなかった


倉木の言動や行動を見て、なにか言えない事情があるんだろうなと思ってはいたが、

まさかこんな理由だったなんて………


高木功はスッとベンチから立ち上がった


『喋りすぎました。忘れたかったら忘れてください』

その口調は軽い


正義はその後、声を振り絞った



『枝波……修君に会わせて欲しい』


会って聞きたい事がある

会って説得したい事がある


会って…倉木との事実を確かめたい


色々な謎がある中で、一番中心に居る人物は間違いなく枝波修

……だが、その希望は呆気なく打ち砕かれた



『俺は誰にも兄さんの事は話さない。勿論、居場所なんて絶対に教えない』


正義は諦められなかった

でも高木功の目を見て、絶対に聞き出すのは無理だと分かった


だけど、このまま引き下がる訳にはいかない


正義にはまだ修に会う方法は残されていた