一馬は修みたいにお人好しではない
正義をこっち側の人間にさせたくないと思う程、情は移っていないし
何回か面識があるとはいえ、馴れ合うつもりもない
世間では優しい殺人鬼なんて言われているけど、本当はただ面倒な事が嫌いなだけ
話し合いで解決すればそれが一番いいと思うし、人を殺さないで済むのなら殺したくはない
そんな世の中になる為には、殺人鬼である自分達を知ろうと思ってくれる人物が必要だった
もしかしたら正義のような人なのかもしれない
でもいざ、自分達の域に入られるとどうしても拒絶したくなる
“君が殺人鬼になった理由は何?”
その答えを聞いたとしても何も出来やしない
だけど、一馬は直感で思っていた
正義に近付いてはいけないと
それは正義がナノハを含め、殺人鬼である自分達を理解しようとしてるから
謎だらけの真相を全て解き明かそうとしているから
特にナノハは正義のような人間と接したら、きっと全てを打ち明けて楽になれるだろう
だけど一馬もまた修同様“一人”になるのが怖かった
例えいつかその日が来てしまっても、
まだ一馬は心を許せる仲間と一緒に居たかった



