【殿町 大通り前】
一馬が屋上を出て数十分後、大通りにてナノハを発見した
生まれつきの金髪に、西洋人ならではのスラッとした体型
それに加えて休日なのにセーラー服を着ているのだから、見つけるのにあまり時間は掛からなかった
最も、一緒に居るのが高木功ではなく正義だった事には少々驚いたが
『ナノハさんが遅いので迎えに来ました。勿論僕の意思ではありません。修さんに頼まれて仕方なくですけど』
淡々と喋る一馬の目は正義ではなく、ナノハをとらえていた
まるで正義がこの場に居ないかのように
『修さんが心配してますよ?帰りましょう』
淡々と言う一馬に、正義が割り込んで入る
『………君は殺人鬼03なんだよね?』
確認するように問いかけるが一馬から反応はなかった
最初は親切にパソコンを貸した一馬
次は正義達を庇い、自ら罪を被った一馬
どれも礼儀正しく心の優しい一馬しか見ていない正義は、少しだけ違和感を感じていた
(………俺何かしたかな?)
怒らせたり、無視される理由が一つも浮かばない
そんな正義とは逆に一馬にとっては今までと同じ態度でいられない理由があった
それはふいに聞こえてきてしまった正義とナノハの会話
“君が殺人鬼になった理由は何?”
正義が深い所まで入り込もうとしていたからだ



