Iの漂流戦士







『………殺人鬼をやめる事は出来ないの?』

正義の手は完全に止まっていた


深い答えに対してあまりにシンプルな返し。でも正義にはこれが精一杯だった



『出来ない』

ナノハは即答した


例え、殺人鬼をやめたとしても罪が無くなる訳ではないし、ナノハが犯している罪は間違いなく重罪


そんな凶悪犯とこうして花を植えてる自体おかしな事だと思う


でも色々な思いがある中で“もう罪を重ねて欲しくない”という気持ちだけが沸き上がっていた


正義はもう一度ナノハに問いかける




『君が殺人鬼になった理由は何?』


殺人鬼が殺人鬼で有り続ける理由

殺人鬼が殺人鬼になった理由


ナノハの口が開き、言葉が出ようとした瞬間それを阻止する声が




『あまり詮索しない方がいいと思いますよ』

慌てて声がした方を見ると、そこには一馬が立っていた


正義にとって一馬と会うのも初めてではない


最初は通りすがりの少年として

次は殺人鬼03として



『君は………』と正義が声を出すと『一馬……』とナノハが呟いた

この時正義は初めて一馬の名前を知った



『ナノハさんが遅いので迎えに来ました。勿論僕の意思ではありません。修さんに頼まれて仕方なくですけど』


------それは数十分前の出来事に遡る