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殿フラワーロードを出た二人は街中を歩いていた
『……功どうしたの?』
一言も喋らない高木功の顔をナノハが覗きこんだ
『…………なんでもないよ。兄さんの所に戻ろうか』
高木功は少し間を開けた返事を返す
-------本当はこんなはずではなかった。
高木功は今まで何でも兄である修の言う事に従ってきた
でも逆らってみたかった
一度でいいから自分がしたいと思う事をしてみたかった
だけどやっぱり修が正しかった
そして……高木功は“今も昔も”誰かに助けてもらわなきゃ何も出来ないんだと“あの時”の事を思い出していた
『-----ハァ…ハァ…。良かった、追い付けて』
その時、後方から息を切らせて走ってくる正義の姿が
正義はあの後、谷口との会話を終え急いで二人を追ってきた様子
『良かったんですか?僕達をかばって』
高木功はわざと嫌みっぽく言った
正義は息を整えながら少しだけ頭を整理する
高木功が殺人鬼と何か関わりがあるのではないかと疑っていたが、それは確信へと変わった
だって隣にはナノハが居るのだから
『高木君はやっぱりナノハちゃんと知り合いだったんだね』
正義は慌てる事なく冷静に言う
『はい。それであなたはなぜ僕達を追って来たのですか?』
高木功は修、ナノハ、一馬には自分の事を“俺”と使う
しかし心を開いていない相手には“僕”と言い、本当の自分は決して見せない
つまり正義に対して全く心を開いていない事が分かる



